今だからこそ似合う色
最近私はもう若くないから、鮮やかでキレイな色は似合わない・・・と思いこんであきらめたりしていませんか?
しかしそれはまったく違います。もちろん肌色によって個人差はありますが、鮮やかで派手な色って意外に年配のご婦人のほうが似合いやすいのです。派手な色は若い人のほうが似合う、若いうちだからこそ鮮やかな色を着こなせるというのは大きな間違いです。
確かに若い時は何もしなくてもキレイです。短いスカートも似合う。しかし若い女性が派手な色を着るというのはともすれば下品になりがちです。ただ美しいだけの間は足し算より引き算こそが必要なのです。
若い時はメイクも薄め、ファッションも抑え目気味の色のほうが洗練されて見えるのです。(もちろん個人差はありますが)
反対に年齢を重ねると若いうちには下品になりやすい色が品良く見えるのです。その代表が紫です。
これは今までたくさんのご婦人方にカラーアドバイスをした経験の中で気がついたことですが、ある年齢以上になると、なぜか紫色(藤色、ラベンダー、桔梗色など)が似合う人が圧倒的に多くなるのです。
紫はもともと二面性を持つ色です。高貴で上品なイメージを持つ反面、下品な一面も併せ持つという特徴を持っています。不思議なことにこの色は、若い女性が着るとマイナスイメージにに偏る傾向があり、どうしても清潔感がなくなりがちです。
反対に年齢を重ねた女性に紫はプラスにはたらき、品格を与えてくれます。紫が中年以降の女性に好まれる傾向にあるのは、もしかするとこうした要因があるのかもしれません。
肌の色にもよりますが、紫に限らず他にもキレイで似合う色はまだまだたくさんあります。
最近印象強く残っているのは、フューシャピンク(椿のような鮮やかな青みのピンク)や、エメラルドグリーンを素敵に着こなしているFさんというご婦人です。
彼女は自分に似合う色を熟知しているとても素敵な女性。実際の年齢より若々しく、周囲に明るい輝きを振りまいています。
このFさんのような方こそ、色を元気の源にする「エイジレスカラー」の実践者だと思います。
希望を与える存在に
肌や身体が衰えが目立ちはじめると、些細なことで自信が失われたり、積極性が低下しやすくなるといわれます。
だからといって、 「もう少し若かったらおしゃれのしがいもあるけどもう歳だからなにしてもムダ」、なんて思ってしょんぼりするのはもったいない。
考えてみればお分かりになると思いますが、若くてキレイなのはあたりまえのことです。「だからこそ年齢を重ねた今、美しくなることが大切」なのです。
今、「これから美しくあり続けることは若くてキレイよりもっとすごいこと」だと思うのです。おしゃれをして美しくなり、心の元気を取り戻して若い女性に希望を与える存在になってほしいのです。
現在何かと加齢はマイナスイメージにとらえられがちですが、今後年齢を重ねても美しい女性が増えれば、ネガティブに受け止められる要素は今よりずっと少なくなるはずですし、、年齢を重ねることを自然で素敵なことだと思えるようになると思うのです。
あなたもそんなお手本の一人に、なってみたいと思いませんか?